介護も医療も二宮くんも

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あの直木賞作家がこっそり教えてくれる二宮くんの真実

母「あ。ねぇ、二宮くん?」

二「何ですか?」

母「今日、家、泊まってく?」

二「へ!?」

大「んっ!げほっげほっ!」

突然のお母さんの提案に俺は裏返った声を出し、智は咳き込んだ。

母「ど、どうしたの、2人とも…」

二「な、何でもないですよ!ね!智!」

大「う、うん…」

母「そう?ならいいけど…ね。二宮く
    ん、泊まってくでしょ?」

二「あ!いや!そんな!悪いですよ…着替
    えも、ないですし…」

母「そんな気にしなくていいのよ!それ
    に!着替えなら智の貸してあげるわ
    よ!」

二「え…」

大「ちょ!母さん!」

母「じゃあ決まりね!お家には私が電話し
    ておくから…後でお家の電話番号、教
    えてちょうだいね?」

二「は、はい…あ、ありがとう、ございま
    す…」

お母さんに押され、俺は智の家に泊まることになった…

二宮くんのララバイ

「ばっかだなぁ、翔ちゃんは」
話を聞いた相葉くんが、一言で俺を打ちのめした。
智くんの家を追い出されて、ひとりになって… 
相葉くんの元へ相談しにやって来た。
カフェを経営してる相葉くんは、自らも店に立って、毎日美味しいコーヒーを煎れている人気のイケメンマスターで。
智くんを介してすっかり仲良くなった相葉くんは、いつの間にか、俺を翔ちゃんと呼んでいる。
「そんなの聞かされて、いい気しないに決まってるじゃん。元カノの悪口言う人なんて最低だもん。ねえ、カズ?」
カウンターの一番端の席でノートパソコンを使っていた二宮くんが、相葉くんの声で顔を上げた。
やれやれと言いたげに、肩をすくめて。
「智の事だから… その元カノを、自分に重ねて想像したんじゃないですかね?」
「重ねて?」
「自分もいつか、櫻井さんにそうやって切り捨てられて、別れる事になるかも、って… 」
「智くんと別れる訳ないだろう??」
「うわっ、ビックリした。急に大きい声出さないでよ」
「あ、ごめん… 」
「お客さんいなくて良かったー」
「でも、智なら そんな風に考えたんじゃないかな。その彼女に共感って言うか、同調って言うか… あの人は… 誰に対しても、とことん甘い人だから」
「そんな… 」
「大ちゃんらしいっちゃ、らしいよね」
「俺… どうしたらいいのかな…?」
「そうだなぁ… 謝る、ってのも違うよね。別に大ちゃんに悪い事した訳じゃないし」
「ですね… これは… 櫻井さんの考え方と言うか、根本の問題と言うか… 」
「でも翔ちゃんって、昔は本当に嫌な奴だったんだね。そんな事言われたら俺でも引いちゃうよ」
「確かに。男の屑ってやつですね」
「だから!俺が最低なのは分かってるから、今はとにかく智くんと仲直りしたいんだよ。このままじゃ… 俺… 」
… 俺… どうなるんだろう…
智くんと会えなくなって… このまま、なんて…
それは… 無理だ… 絶対……
何も言えなくなって、固まってしまった俺を見て。
相葉くんと二宮くんが顔を見合わせて、溜息をついた…
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