二宮くんは民主主義を超えた!?

二宮くん自分の硬さ

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二宮くんをエコロジーのアプローチで考えて何かいいことあるの?

Nside

「はぁ?バイト?家庭教師だあ?」
「そう。従兄弟の。やってくれない?」
それはルームメイトの相葉さんから突然の誘いだった。
この人とはだいぶ長いけど、
いつも何かとコトが急だ。
それだけは、勘弁してほしいと何度も頼んだが、
そんなの毛頭この人の頭に通るハズはなく、、
まぁ、この時も治っていなかったってわけだ。
「やだよ。メンドくさい」
外着を脱ぎながら、
もう何年も着回してるスウェットに着替え言う。
すると、キッチンで何かガチャガチャやってる相葉さんが顔だけこちらに向けてまた言い放つ。
「給料はいーよ?」
「信じらんねぇよっ」
「ホントだって!!」
着替え終わって、ソファーにどさっと座ると、
黄色と緑のマグカップを持った相葉さんが俺の前に座った。
「俺の身内だから信用性あるだろ」
「相葉さんのとこだから信用性低いんでしょ」
「お前なぁ!」
「いくつだよ、従兄弟。大学生?」
「高校一年生。」
「はぁ?!」
高校一年って、、16だろ?
普通にガキじゃん。
「別に高校生なんて普通だろ?いい子だよ。」
「知らねぇし!ってか、ガキ相手とか無理」
やってらんねぇな。って
スマホのロックを解除して、
ゲームを起動させる。
そのまま、タッチペンを滑らせていると、
妙な、その間に俺は顔を上げた。
すると、相葉さんが…突然俺のスマホを取り上げて言った。
「おいっ!」
「お前さぁ…」
あ。って反射的に察したのは、
やっぱり長年の勘だと思う。
そしてその感は見事に当たって、
相葉さんの説教が始まった。
「ニノ。別に俺だってさぁ?
お前が大学入ってから自分の身体売って金もらってることに関して特に何も言わなかったよ?
でも、そんなのずっと卒業までやってるつもりなの?!」
「別に何しようが俺の勝手だろ?!」
「あのねぇ、バイトにも種類があるの!」
「おっ、、。お前だって、ハッテン場みたいなバーでバイトしてんだろ?!」
「はっ、、ハッテン場になりかけてるってだけで、別に俺はハッテンしてねぇし!!」
「櫻井さんと付き合っただろ?!」
「翔ちゃんだけだもん!
それに翔ちゃんは、あそこに来るような、
セックス目当てで来る人じゃないし!」
「まぁ……そーだけど……」
「だろぉ!?」
「っで、でもっ!俺が家庭教師するのと、身体売るのとは関係ねぇだろ!?」
まるで、兄弟喧嘩。
側から見たらそんな感じ。
第三者から見たらそう見える言い合い。
売り言葉に買い言葉。
「あるよ!だってさぁ!
一回ヤっていくら貰えるよ?え?
せいぜい払って2、3万でしょ?!」
「一回ヤるだけで2、3万だぞ!」
「それだって、変な趣味押し付けられたり、
何時間も拘束されたりしてるだろ?!
ほら!先週の土曜なんて、、
お前、歩けなくなるまでヤらされて、
ベロベロで帰って来ただろ?!」
 「あっ、あれは!!!……………ごめん」
これに関しては、
何も言えなかった。
確かに、変な客もいる。
時間内に終わる奴もいれば、
延長料金出せよ。ってぐらい
アホみたいに抱く奴もいた。
そう言う日は、
決まって相葉さんに介抱してもらってる。
いい。って言ってるのに、
相葉さんは俺に世話を焼いて、
風呂場で中を掻き出してもらうこともあった。
抱かれるまで、どう言う奴か分からないから、
気をつけようにも気をつけられなくて。
結局、世話になってしまってるのが現実だ。
すると、相葉さんは落胆したような俺を見て、はぁ。とため息をつくと、落ち着いた様子で言った。
「せっかく、いい大学行ってるんだし、
残りの3年くらい普通のバイトで稼いでみなよ」
「……ふつーって」
普通って。
別に俺だって、やりたくてヤってるわけじゃ…
でも、そんなこと相葉さんは分かってる。
だからだろう。
だからこそ、相葉さんは俺に家庭教師なんか勧めてるんだと思う。
「家庭教師。18時から22時まで。」
「はあ?!なっげぇ…」
「バカ!時間じゃねぇ!
1ヶ月、20万でどうだって言ってる」
「にっ、20万。」
月20万。待てよ、家庭教師って
貰えてせいぜい10万弱じゃねぇの?
なんで、そんな、、
「普段は週3。テスト期間だけは毎日。
とりあえず5教科。それで、20万」
「俺、未経験なのにそんな信用されてんの?」
「俺の口利きのおかげだと思いなさい、二宮くん」
高々に、ふふんと、相葉さんが微笑む。
「でも……」
俺、ソイツのこと知らねぇし、
それに、成績上げられるかだって微妙だし。
ガキだし。
「大丈夫。
潤とやって来た実績があるだろ?
だから、大丈夫。」
その名前を聞いて、ドキりとした。
「……相葉さん」
急に静かになった俺をみて、
相葉さんは気づいたようにすると、
「あ……ごめん、………つい…」
「うん。」
潤くん。
きっと、今の俺見て呆れてるよね。
「一回、会ってみない?それからでいいから。決めるの。」
「……うぅ」
「どんな子か見てみれば、ニノだってやる気出るかもだし。」
「やる気はさらさらねぇよ。」
「うん、だからさ。会うだけ。とりあえず」
身体が、重くなる。
はぁ…
名前出すなんて、セコいよ、相葉さん。
「わかった。」
一言、ボソッと言い放つと、
相葉さんは、やったぁー!ってソファーの上を跳ねて電話するね!ってスマホをいじり始めた。
あぁ言ってしまった。
まぁ、でも変なガキなら辞めればいいし。
また、戻ればいいし。
潤くん、、、
その名を聞くと思い出す、笑顔。
もう、一年も経ったんだ。
あれから。
こんな俺でも、見ててくれてるのかな。
潤くん。
続く…
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