二宮くん特集

二宮くんはもう要らない

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翔side
雅「へぇー！かわいいね、その、二宮くん？」

結局、相葉に二宮さんのことを話した。
お隣さんだということ。
人の懐に入るのがどうも上手いこと。
パティシエをやってるということ。

雅「でもさ、なんで向こうは翔ちゃんって呼ぶのに翔ちゃんは二宮さんって呼んでんの？」

「あ…」

下の名前、聞いてない。
だってそんな余裕、俺にはなかったから。

でも…
和『今日はありがとねー』
『いえ…』
和『あ、駅向こうの、新しくできたちっちゃいケーキ屋。spoonっての。』

spoon。
雅「で、来ちゃったわけだ。」
「そーいうわけだ。」

俺たち2人はいい歳してかわいらしいこじんまりとしたケーキ屋の前をうろうろ。

「どーすりゃいいの！」

雅「だから早く行きなよー」
雅「俺、ここで待ってるから！」

なんて小学生みたいな会話を繰り広げた後
「よし、行ってくる。」
雅「いってら！」
店のドアノブに手をかけた。

なんでこんなにも緊張してる？
「…」

カランカランと音の鳴るドアを開ければ、

潤「あ、いらっしゃいませ！」

これまた二宮さんとは違うイケメンが俺を出迎えてくれた。

潤「ニノー、接客お願い！」

和「あれっもう会いに来たの？笑」
奥から出てきたのは、確かに昨日の彼だった。