みい あなたの、あしたを、あたらしく

「人間関係がうまくいかない…」と思ったときに試してみたい5つのみい



新人が、患者様の腕に点滴の針を刺す前には、血管模型新人同士で刺し合う練習(先輩の監視付き)でします


そのあとに、先輩が実際の患者様に刺すところを見学させていただきます


それから、先輩フォローしてもらいながら実際に患者様に点滴を入れます


1度成功したあとにも、何度か連続して感覚がつかめるようになるまで、先輩にフォロー(見守って)してもらいます



最初は、血管を選ぶことから一苦労です


自分が刺しやすいと思う血管を選んで、その血管に刺してよいか先輩に確認を取るのですが、最初はそこからダメ出しされます


新人は、腕の内側の表面に青く見えている血管を選びたがるのですが、そのような血管というのは毛細血管であったり、またはそれくらい細い血管のことが多いのです



24時間の持続点滴の場合、基本的には利き腕と反対の腕を選びますこれは、食事やトイレなどの日常生活動作にできるだけ支障をきたさないようにするためです
それと、関節に近いところ(手首や肘)はなるべく避けることこれは、手首や肘は良く動かすところなので、漏れやすくなるということと、関節を曲げることによって、シリコンの針も一緒に曲がってしまうので、一定の流量が保てない可能性があるからです




達人の極意とは・・・
①肘から5~10㎝上に駆血帯を巻きます。
駆血帯とは、採血や点滴の針を入れるときに血管を浮き出させて、刺しやすくするためのバンドです。

②腕をまんべんなく触ります。

③触った時に浮き出ている血管が良い血管です。

④適度に弾力があり、まっすぐで動きにくい(刺す時に固定しやすい)血管を選びます。
適度な弾力というのは、あまりにも血管がプリプリ、モリモリしすぎてると逆に刺しにくい場合があるので、弾力ありすぎる血管は要注意です

⑤末梢(指先)に近いほど、神経が過敏になるので、刺す時の痛みが強くなります
しかし、手首や手の甲というのは、血管が細い人でも意外とよく出てたりするところなので、もし腕に見つからなかった場合は、そこを選ばざるを得ない時があります

⑥腕の後ろ側に、い
い血管がある人も多いので、腕を曲げてもらって腕全体を見るようにします。ただ、後ろ側は、血管の固定が難しい(刺す時に血管が逃げてしまいやすい)のできちんとテンション(刺す位置の数cm下の皮膚を自分の方に引っ張るように伸展させる)をかけた状態で血管が動かないことを確認してから刺すというテクニックが特に重要になります

⑦すごく太っている人やむくんでいる人の点滴はかなり難しいと思います
特に太っている人というのは、まず血管というものが見当たりません
触ってもわかりません
駆血帯で縛ったら、グーパーグーパーと手をむすんだり、開いたりしてもらったり、手を下にさげてもらったりして、血管を怒張させるか、それでもダメだったら、仕方なく、正中(採血で使用する肘の太い血管)に刺すしかないです
むくんでいる人は、なるべくむくんでいるところには点滴を入れたくない(循環が悪くなっているので)ので、なるべくむくんでないところを探すか、四肢(両手足)がパンパンだったら医師に報告してCV(中心静脈カテーテルと言って、心臓に近い太い静脈に入れる点滴)を入れてもらうようにします

⑧それと、麻痺がある側やリンパを切除して循環が悪くなっている側はなるべく避けます

⑨血管を怒張させるためには、温罨法(温める方法)が効果的です
蒸しタオルやホットパックを使って温める簡易的な方法が一般的ですが、こんな方法もあります??

これは、私が新人の時のエピソードです
患者様は肺がんの40代女性
ターミナル期(終末期)でした
細い血管にカロリー高めな点滴を入れるため、漏れやすく、先輩たちも苦労しているような方でした
自分が受け持ちになり、漏れませんようにと必死の願いもむなしく、漏れてしまいました
先輩に半泣きで「血管が見当たりません」と言ったのを聞きつけた師長が、「あたしが入れてやるよ??一緒に来て見てな??」と言い、病室に乗り込んできました
師長患者様の手を触って、「あら、手がすごく冷たいね~。こんなに冷たくちゃ点滴なんか入るわけないよね。ちょっとみいこさん、清拭のバケツにお湯くんで持ってきな??」と言いました
私は、わけもわからず、師長の言う通りにしました
師長は、自分の手でお湯の温度を確認すると、患者様のパジャマの袖をまくり、「この中に、両腕入れてごらん!」と患者様に言いました。

患者様は、肘上までお湯に浸かると、「あったかーい気持ちいいお風呂に入ってるみたい??」と顔色が良くなり、表情も和らいでいきました
師長は、そのまま10分くらい「今、辛いとこないかい?」「痛かったり苦しかったりしたら遠慮しないで言いなよ」などと患者様に話しかけながら背中をさすってました
そのあとは、手も体も温まり、師長一発で点滴を入れてくれました
「あとは、みいこさん、頼んだよ!」と師長は私にそれだけ言って去っていきました
私は、『看護とはこういうことなのだ』と師長の背中を見て教えられました
私は、点滴が漏れて入らないことだけで頭も気持ちもいっぱいいっぱいでした
こんなことで時間をロスしたくない、自分がやってもどうせ入らないんだから、早く先輩に言って代わってもらおう、そんなことしか思ってなかった自分がとても情けなくなりました
それからは、点滴が漏れなくも、自分から手浴や足浴を提案してするようになりましたもちろん、他の患者様にも
手や足をお湯に浸けるだけでも、患者様にはすごくリラックス効果があるようです
患者様も気持ち良くなり、色々な話をしてくれたり、信頼を得ることにも繋がります


それでは達人の極意に話を戻しますね

⑩点滴の針に角度(15°~30°)をつけ皮膚を思い切って、素早く刺します
刺す時に時間をかけてしまうと、痛みが強くなります
⑪血管に刺して、内筒からの逆血を確認した後、少し針を倒して、1mm前にすすめてから外筒を押し込みます。 内筒と外筒の間には1mm程度の長さの差があるので、内筒が血管の中に入って、逆血がきても、外筒がまだ血管の中に入っていないことがあります。そのため、気持ちもう少しだけ進めたほうがいいのです

この方法も人それぞれですが、一般的にはこの方法が普通だと思います
私の先輩は、針を全部入れてから内筒を抜くという荒技をしてる人がいましたが、よっぽど器用なんだと思います
私もマネしたら、だいたい血管を突き破ってしまいました
⑫あとは練習あるのみ
新人の頃は、朝のミーティングの時に「血管が良く出る人で、点滴入れる人がいたらやりたいので声かけてください!」と言っておくと、1日1人~3人はやらせてもらえます
それで自信をつけることです
血管が出る患者様で失敗する人が、血管が出ない患者様の点滴を入れれるわけがありません
そして失敗していいのは、2回まで??
3回以上やったら、せっかくいい血管あっても潰されてしまったり、何よりも仏の顔も3度までで、普通の患者様は怒ります
なので、潔く諦めて、先輩に代わってもらいましょう
また、初めから「新人はヤダからベテラン呼んできて!」と言われた場合は、素直にそうしてください
先輩に代わってもらったら、なるべくそれを見学させてもらい、先輩がどの血管を選ぶのか、患者様にどのような声かけを行なっているのかなどを学ばせてもらいましょう
私も、新人の時は血管が細い人が多かったのもあり、先輩たちにはずいぶん助けてもらいました
中でも定年間近の准看スタッフに頼む時はいつも、「老眼で日向じゃないと見えないから窓側に転床しといて」と言われて毎回転床してたのがいい思い出です??


また、患者様にもたくさん助けてもらいました
新人を拒否する患者様(全然悪く思ってません。普通は誰でも嫌だと思うので)もいますが、新人を可愛がってくれる患者様もたくさんいます
「遠慮しないで、刺しなよ!」と言って下さった患者様。
「もう一回やってみな!」と言って下さった患者様。
「怖がってたら、俺も怖くなるよ」と笑いながら、大事なことを教えて下さった患者様。
知らず知らずのうちに、自分は患者様に励まされ育てていただいてたのだと本当に感謝しています。
もちろん、今でも、それは変わりません。

⑬最後に、血管と言うものは不思議なもので、人と同じように相性と言うものが存在します
目をつむっても刺せそうな立派な血管をことごとく外しまくる時もありますし、かと思えば逆にそんな絶不調と思うような時でも、ベテラン5人代わっても入らなかったような細い血管に、一発でスパスパ入れられる時もあります

人それぞれ、得意な血管、苦手な血管はあるようです

⑭最後の最後にもう1つ
患者様の中には、「ここに刺して」とか「これ、いい血管でしょ?」とか言ってくる方が時々いらっしゃいますが、それに惑わされないことです
もちろん、そこも検討してみる価値はありますが、必ず自分の目と手を使って、全てを見てから判断してください
そしてもし、患者様の要望に添えなかった場合、なぜその血管を選択しなかったのか理由をきちんと説明してください
納得できるような説明があれば、患者様は、不愉快な思いをするどころか、信頼してくれるようになると思います
もし、それでも納得していただけないようであれば、師長ドクターに介入してもらうことですね
そのためにも、日頃から、ドクターとも意識的にコミュニケーションをとり、喜んで協力してもらえるような関係を作っておくことが大切です
1番大事なのは、失敗しなければ全て良しってことです
100発100中、今日もご指名ありがとうございます



今日は、長~くなってしまいましたが、最後までお付き合い、ありがとうございました




明日、みいが滅びるとしたら、今日、何をやるだろう。

ぼくのへやに

麗禾きてね笑

AppleTVみてね笑

僕の写真見始めて
大喜び笑



おっきーってさ笑

手を広げてのアピール笑


亀にみいり



自分でポチポチ



大興奮笑

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